富山県の南西端に位置する五箇山地方。1500m級の山々に囲まれ、冬には2、3mの積雪がある豪雪地帯です。飛騨高地から日本海へ流れる庄川沿いの谷間に、40もの集落が点在し、そのうちユネスコの世界遺産に登録されているのは、相倉合掌造り集落と菅沼合掌造り集落の2つ。いまも人々が暮らし、昔から変わらない営みが大切に守り受け継がれていることから「生きた世界遺産」とも言われます。五箇山へは、高岡駅から北陸新幹線の停車駅の新高岡駅、城端、五箇山、白川郷までを結ぶ「世界遺産バス」で行くことができます。昔話の世界へ、タイムスリップ気分を味わいましょう。
脈々と、とやま
乗りものに揺られて、
海へ、山へ、街へ。
はっとするよ、とやま
風土と人の手が生み出す
「越中瀬戸焼」の魅力を知る。
おいしすぎる、とやま
カウンターで楽しむ、
富山の食と酒。
世界に響く、とやま
そよそよと春風が吹く
チューリップの咲く町へ。

世界遺産に泊まる五箇山コース

行程表
1日目
→ 高岡駅前から世界遺産バスに乗車し菅沼へ(約93分)
→ 菅沼から上梨まで世界遺産バスで移動(約6分)
② 拾遍舎(じっぺんしゃ)でお蕎麦のランチ
③ 村上家で五箇山の民謡を鑑賞
→ 上梨から相倉口まで世界遺産バスで移動(約8分)
④ 和紙漉き体験館でランチョンマットづくり
⑤ 相倉合掌造り集落を散策
→ 合掌造りの民宿で宿泊、五箇山の暮らしを体感
2日目
⑥ 朝起きたら相倉合掌造り集落を散歩しながらお土産探し
→ 相倉口から城端曳山会館まで世界遺産バスで移動(約30分)
⑦ 寿司恵でキトキトな海鮮丼に舌鼓
⑧ 城端の町中散策で歴史と文化を感じる
⑨ 田村萬盛堂で伝統の和菓子づくりを体験
→ 城端駅前から高岡駅まで世界遺産バスで移動(約50分)
※アクセスの所要時間は交通状況や運行状況により異なる場合があります。
五箇山にある、2つの世界遺産集落。

「相倉合掌造り集落」には現在も20戸の合掌造り家屋が残っています。集落内にはお土産屋さんや資料館、体験館などが点在していて、集落の歴史や文化に触れることができます。いっぽう「菅沼合掌造り集落」には9戸の合掌造り家屋があり、小さいながら山里の原風景がそのまま保存されています。冬にはそれぞれの集落でライトアップが行われ、その幻想的な雪景色は一見の価値あり。相倉集落内には合掌造りの民宿もあるので、ぜひ宿泊して昔ながらの暮らしを体験してみてください。
菅沼集落に着いたら、お土産屋さんでひと休み。


世界遺産バスで「菅沼合掌造り集落」に着いたら、集落の真ん中にある「あらい」で移動の疲れを癒しましょう。山々に囲まれたのどかな風景を眺めながら、名物「合掌ぜんざい」(500円)でほっこりお茶タイムをどうぞ。甘じょっぱい五平餅や、揚げたてのコロッケはテイクアウトもできるので、散策のおともにぜひ。店内には五箇山の特産品や民芸品がずらり。どれをお土産に選ぼうか、つい目移りしてしまいますよ。
五箇山の2大名物、蕎麦と豆腐を堪能。

お昼は地元の人にも人気の「拾遍舎(じっぺんしゃ)」へ。毎朝石臼で蕎麦粉を挽き、香りが失われないように素早く打ったご主人自慢のお蕎麦は、コシがあり喉越し抜群。お蕎麦のほか、縄で縛っても形崩れしない五箇山豆腐を使った揚げ出し豆腐やさしみ豆腐、豆腐ステーキなど豆腐料理も充実していて、五箇山の名物を両方楽しめるのもうれしいポイント。ご主人が自ら山に採りに行くという、キノコや山菜もお店の味を支えています。窓側の席で眼下に流れる庄川を見ながら、ゆっくりと味わいましょう。
もっとも古い合掌造り家屋のひとつ。


力強い佇まいが目を引く「村上家」。五箇山の中でも昔の建築様式をいまに伝える貴重な合掌造り家屋で、国の重要文化財にも指定されています。建物内には、かつて五箇山の主産業だった塩硝づくり、和紙づくりにまつわる1,000点の資料が展示されていて、五箇山の生活史を知ることができます。さらに事前に予約しておけば、全国的に有名な五箇山の民謡「こきりこ踊り」を鑑賞できるなど、五箇山を一度に堪能できるとっておきの場所です。
五箇山和紙のぬくもりを持ち帰ろう。

五箇山の伝統工芸として受け継がれてきた五箇山和紙。「相倉合掌造り集落」の中にある、「五箇山和紙漉き体験館」で、そのやさしい魅力に触れてみましょう。紙漉き工房の見学は自由。和紙の原料である楮(こうぞ)が、紙として漉きあがるまでの工程を見ることができます。職人に教わりながら、実際にランチョンマットサイズの紙を漉く体験も可能。ショップには色とりどりの小物や、やさしい風合いの和紙グッズがずらり。旅のお土産にもぴったりです。
越中の小京都・城端(じょうはな)をそぞろ歩き。

合掌造りの宿に泊まった翌日は、五箇山・相倉口から「世界遺産バス」に乗り、城端別院善徳寺の門前町として栄えた城端へと向かいましょう。格子戸の町家や石畳の通りなど、そのノスタルジックな雰囲気に癒されます。町並みには特産品である絹織物や、国重要無形民俗文化財に指定された「城端曳山祭」にまつわるスポットが点在しています。車で通れないような小路や坂も多く、町の裏通りを歩けば、昔ながらの歴史文化、生活の息遣いが聞こえてきますよ。お腹が空いたら城端の町中にある「寿司恵」へ。大将のおすすめは、お得にぎり上(2,970円)。小京都と呼ばれる城端の雰囲気に合う落ち着いた店内でいただく海鮮丼ランチ(みそ汁付・1,350円~)も絶品です。
貴重な菓子木型を使った和菓子づくり。


城端の大通り沿いに店を構える「田村萬盛堂」は、江戸時代創業の和菓子屋さん。店内には銘菓「木の葉石」のほか、地元産コシヒカリ米粉を使った「なんと!ん米ロール」など、和洋折衷のお菓子がずらり。併設する「木型館」には、代々受け継がれてきた約300点の菓子木型が展示されています。そんな大切な菓子木型を使った和菓子づくり体験も人気。季節感のある和菓子を一つひとつ丁寧に手づくりして、城端の茶の湯文化に触れてみてください。
※2021年9月21日時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により、営業日や営業時間の変更などが想定されます。最新の情報は公式サイトをご覧いただくか、施設などに直接お問い合わせください。
※価格は特記事項のない限り税込みで表記しております。
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菅沼合掌造り集落
4~11月 8:00~17:00、12~3月 9:00~16:00(入場は16:00まで)
※早朝・夕暮れ以降の見学はご遠慮ください(ライトアップイベント時は除きます)
Tel:
0763-67-3008(菅沼世界遺産保存組合)
相倉合掌造り集落
8:30~17:00
※早朝・夕暮れ以降の見学はご遠慮ください(ライトアップイベント時は除きます)
Tel:
0763-66-2123(世界遺産相倉合掌造り集落保存財団)
五箇山豆腐・手打ちそば 拾遍舎
11:00~15:30
定休日:
水曜(祝日の場合は翌日)
Tel:
0763-66-2744
国指定重要文化財 村上家
9:00~16:00(入館は15:40まで)※季節によって変更の場合あり
定休日:
火曜・水曜(祝祭日の場合は営業)、12月15日~2月末日
Tel:
0763-66-2711
五箇山和紙漉き体験館
8:15~17:00
定休日:
火曜(5~11月)、日曜・祝日(12~4月)
Tel:
0763-66-2016(農事組合法人 五箇山和紙)
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