いってみっけ。海と山の、イイとやま。

北前船の寄港地として栄えた岩瀬で、

ぶらり酒めぐり

〜旬のオイシイとやま旅<岩瀬エリア編>〜

日本海に面した富山県。海沿いには古くから発展してきた港町がいくつも点在していますが、それぞれで獲れる魚も、見える景色も、育まれてきた文化も異なります。

そんな個性豊かな港町のことは、暮らしている人に聞くのがいちばん。今回は、岩瀬の日本酒が楽しめるお店「沙石(させき)」で店長をつとめる品川里美さんに、岩瀬エリアを案内していただきました。

「天然のいけす」とも呼ばれる富山湾には、秋から冬に旬を迎える海の幸がたくさん。旬の味覚と、ここにしかない体験を求めて港町へ出かけてみませんか?

廻船問屋が軒を連ねた

歴史ある町並みを散策

江戸初期から明治初期にかけて、日本海を行き来する北前船の寄港地として栄えた岩瀬。そのころに建てられた廻船問屋の家屋が現在も残されており、当時の雰囲気を感じることができます。

出格子や板塀の美しい商家が続く。

近年は新しいお店も続々とオープンし、富山観光では外せないスポットとして注目を集めています。市内電車を使えば富山駅から20分ほど。富岩運河環水公園〜岩瀬エリアを結ぶ観光船「富岩水上ライン」(2021年は11月23日までの運航。)で、ゆったりとクルーズしながら訪れることもできます。

お酒の聖地で

100種類の日本酒に出会う

「満寿泉」と書かれた大きな看板が目印。

そんな岩瀬の町並みでひときわ目を引く建物が、今回の案内人である品川里美さんが店長をつとめる「沙石」です。富山の銘酒「満寿泉(ますいずみ)」で知られる桝田酒造店が、2019年にオープンしました。

スタンディングバー形式で約100種類の「満寿泉」が有料試飲できるとあって、お酒好きにはたまらないスポット。「全国探しても、これだけ試飲できるお店はなかなかないのでは」と品川さん。全国から日本酒好きが訪れます。

試飲用の木枡を購入し、冷蔵庫にずらりと並ぶお酒から飲みたいものをチョイス。

お酒は200円から試飲可能。なかには一般には出回っていないものや、ここでしか飲めない限定の日本酒、めずらしいヴィンテージものもあります。どれを選ぼうか迷ったら、おすすめを聞いてみてください。好みの日本酒が見つかったら、近くの酒屋さん「酒商 田尻本店」で購入できますよ。

店内には岩瀬で活動する作家さんの作品も展示。

市内出身の品川さんによると、最近岩瀬には新しいお店が増えているのだとか。「町に新しい動きが起こっていてワクワクします。いっぽうで歴史を感じられるスポットもあって、新旧が交わる町の魅力を再発見している途中です」。

引き続き品川さんに、岩瀬の旅を充実させてくれるスポットを教えていただきました。

町を楽しむための

1日1組限定宿

「つりや東岩瀬」の宿泊スペース。ふたつのベッドルームの中央にリビングスペースがある。

品川さんが「旅行先にあったら泊まりたい」とおすすめするのは、岩瀬の町並みに溶けこむ「つりや東岩瀬」。2階部分が1日1組限定の宿になっていて、和の趣のある落ち着いた雰囲気は、ゆるりと流れる岩瀬のひとときを過ごすにはちょうどいい設え。夕食は周辺の飲食店でどうぞ。

昭和初期に当時診療所として使われていた建築をリノベーション。

1階は食のセレクトショップ。自社で手がける魚の保存食ブランド「つりや」の商品をはじめ、丁寧につくられた国内外の調味料や食材がそろいます。お酒のつまみになる食材もあるので、日本酒やワインとあわせてお土産にするもよし。店内の角打ちスペースでは販売している食品やお酒を楽しめます。

本場チェコスタイルの

クラフトビールをお目当てに

築100年以上の土蔵をそのままいかした重厚な佇まい。

「沙石」からはしご酒する人が多いのが、江戸後期から活躍した北前船主・廻船問屋の家「馬場家」の旧米蔵を改装して2020年にオープンした「KOBO Brew Pub」。ビールの本場であるチェコ出身のジリ・コティネックさんと、スロバキア出身のボリス・プリエソルさんがつくるとっておきのクラフトビールを味わえるブルーパブです。

4種類の飲み比べができる「テイスティングセット」(1,400円)が人気。

店内の中心にある醸造所では、ここでしか味わえない限定ビールもつくられています。10タップのクラフトビールはその都度入れ替わりますが、品川さんのおすすめは酒粕を使ったビール。ソフトドリンクやフードのメニューもあるので、お酒を飲まない人でも楽しめますよ。

隠れ家キュイジーヌで

富山の食を堪能

築100年の蔵(カーヴ)を再生した情緒溢れる空間も楽しめる。2021年8月にリニューアルオープン。

岩瀬はフレンチ、イタリアン、和食、鮨店など、食通をもうならせる名店ぞろい。江戸時代に海運業で財をなした森家の土蔵群にある「Cave Yunoki」は、岩瀬が“美食の町”と呼ばれはじめる前から、富山の食の魅力を発信してきたお店です。

「ミシュランガイド北陸2021特別版」では一つ星を獲得した名店。ランチ、ディナーともにコース19,800円〜。

より多くの人に料理を楽しんでもらいたいとの思いで、今年から一日一組の営業をやめ、フルオープンキッチンスタイルのレストランに生まれ変わりました。熾火や調理を目の前で見ることができ、その迫力や臨場感にもワクワクします。

食材は富山の新鮮な鮮魚をはじめ、漁師や生産者から直接仕入れるものがほとんど。フレンチの枠をこえた、オリジナリティあふれるコース料理で、富山湾の美味しさを堪能しましょう。

※2021年9月21日時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により、営業日や営業時間の変更などが想定されます。最新の情報は公式サイトをご覧いただくか、施設などに直接お問い合わせください。

※価格は特記事項のない限り税込みで表記しております。

品川 里美

富山市出身。若い頃から接客業に従事。銘酒「満寿泉」で知られる桝田酒造店が手がける「沙石」のオープンとともに店長に就任。毎晩飲むほどのお酒好きで、ジャンルも日本酒に限らずオールマイティ。美味しい食や温泉、旅行にも目がない。

富岩水上ライン

営業期間:

11月23日(火・祝)まで

運休日:

10月12日、11月9日

料金:

【中島便】環水公園~中島閘門 往復 1,400円(約70分)
【岩瀬便】環水公園→岩瀬カナル会館 片道 1,700円(約60分)、
岩瀬カナル会館→環水公園 片道 1,700円(約70分)
※いずれもライトレール片道乗車券付
【環水公園周遊】環水公園~環水公園 環水公園周遊500円(約20分)

Tel:

076-482-4116(富岩船舶/受付時間9:00~17:00)

https://www.info-toyama.com/spot/80043/

沙石

営業時間:

10:00〜17:00

定休日:

火曜

住所:

富山市岩瀬大町93

Tel:

080-2962-6683

https://www.instagram.com/sh.ashi8445/

酒商 田尻本店

営業時間:

10:00~19:00(日曜祝日は18:00まで)

定休日:

月曜(祝日の場合は翌日)

住所:

富山市東岩瀬町102番地

Tel:

076-437-9674

http://www.tajirisaketen.co.jp/

つりや東岩瀬

営業時間:

10:00〜18:00

定休日:

不定休

住所:

富山市東岩瀬町120

料金:

平日1室(4名まで)40,700円~ ※税込

Tel:

076-471-7877

https://tsuriya-iwase.com/

KOBO Brew Pub

営業時間:

11:00~18:00

定休日:

火曜

住所:

富山市岩瀬大町107-2

Tel:

080-3047-9916

https://www.kobobrewery.jp/

Cave Yunoki

営業時間:

1部オープン12:00、スタート12:30、クローズ15:30
2部オープン18:00、スタート18:30、クローズ22:00 ※一斉スタート

定休日:

月曜

住所:

富山市東岩瀬町102 森家土蔵群2番

Tel:

076-471-5556

https://caveyunoki.com/