「立山黒部アルペンルート」は、標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く、世界でも有数の山岳観光ルート。ロープウェイやトロリーバスなど、高所ならではの特徴的な乗りものを乗り継いで向かった先には、心ときめく景色が待っています。体力に自信がない人も大丈夫!気軽に山岳観光へ出かけましょう。
脈々と、とやま
乗りものに揺られて、
海へ、山へ、街へ。
はっとするよ、とやま
風土と人の手が生み出す
「越中瀬戸焼」の魅力を知る。
おいしすぎる、とやま
カウンターで楽しむ、
富山の食と酒。
世界に響く、とやま
そよそよと春風が吹く
チューリップの咲く町へ。

乗りものを乗り継いで、
雲上の別天地へ
〜乗りものでめぐる富山旅<立山黒部アルペンルート編>〜


個性豊かな乗りもので
世界有数の山岳ルートへ

立山駅〜美女平を結ぶ「立山ケーブルカー」。標高差およそ500mを7分間で一気にのぼる。
車では行くことのできない「立山黒部アルペンルート」。高所ならではのユニークな乗りもので移動するのも楽しみの一つです。JR富山駅から富山地方鉄道に乗り換えて約1時間で、スタート地の立山駅に到着。一つ目の乗りもの「立山ケーブルカー」に乗り込みましょう。急斜面をぐんぐん駆け上がると、低山帯から山地帯の景色に変化し気分も高まります。さらに美女平から「立山高原バス」に乗り換え、標高2,450mの室堂まで一気に走り抜けます。

立山直下を貫通したトンネルを走る「立山トンネルトロリーバス」。

大観峰から黒部平までを繋ぐ「立山ロープウェイ」。
6月頃までは山が雪で覆われている。
最高地点である室堂の先にも、道はまだまだ続いています。室堂から大観峰まで、雄山の真下を貫く立山トンネルを走るのが、なんと日本で唯一のトロリーバス。その特別感と、狭いトンネルを軽快に走るスリルを味わえます。ほかにも360度のパノラマを展望できる「立山ロープウェイ」、日本で唯一の全線地下式「黒部ケーブルカー」など、普段はなかなかお目にかかれない乗り物ばかり。これらを乗り継いで、大自然が織りなす絶景を目指しましょう!
春の青空に映える
真っ白な「雪の壁」を体感

巨大な雪の壁「雪の大谷」の間を歩いて、その高さを体感してみよう。
ここからは季節ごとの「立山黒部アルペンルート」の見どころをご紹介します。4月中旬~6月下旬の限られた時期しか見られない景色が「雪の大谷」です。春にこんなにも高い雪の壁があるなんて不思議ですよね。標高2,450mの立山室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯で、4月のアルペンルートの開通に向けて道路の除雪を行います。その時にできる高さ20mにも迫る巨大な雪の壁が「雪の大谷」なんです。期間中は「雪の大谷」を楽しめるさまざまなイベントも企画されています。
2022 立山黒部・雪の大谷フェスティバル
2022年4月15日(金)〜6月25日(土)予定 9:30〜15:00
会場:
立山室堂平・立山有料道路、大観峰駅
料金:
入場無料
Tel:
076-481-1500(立山黒部総合案内センター)
黒部ダムの風物詩
虹色に輝く観光放水

黒部ケーブルカーを降り、歩いて約5分。長野県との県境に位置する。
「雪の大谷」のシーズンが終わる頃から始まるのが、日本一の高さで有名な「黒部ダム」の観光放水です。高さ186m、長さ492mの堤から、毎秒10トン以上の水が勢いよく噴きだす光景は圧巻! 晴れた日には水しぶきに光が乱反射して、大きな虹が現れることも。外階段の最終地点にある展望広場「レインボーテラス」では、気持ちいいミストシャワーを浴びながらその様子を間近に見ることができます。
黒部ダム観光放水
6月26日~7月31日 6:00~17:30、8月1日~9月10日 6:30~17:00、9月11日~10月15日 7:00~16:30
※天候などにより放水を中止する場合あり
住所:
立山町芦峅寺
料金:
黒部ダム見学無料 ※黒部ダムまでの交通費は別途必要
Tel:
0261-22-0804(くろよん総合予約センター)
ハート型に見える!?
池に映る残雪の山々

室堂ターミナルから遊歩道を歩いていくと、青く澄んだ「みくりが池」が現れる。
例年6月までは深い雪で覆われている「みくりが池」。7月から10月にはエメラルドグリーンの姿を見せてくれます。雄大な山々を映し出す水面は、「北アルプスで最も美しい火山湖」と呼ばれるのも納得の美しさ。写真撮影に人気のスポットが「みくりが池温泉」すぐ下の階段。ここから見下ろすと水面に浄土山が映り、大きなハートマークのように見えるんです。ぜひ「みくりが池温泉」のスイーツを食べながら絶景に癒されてくださいね。
雲上に広がる
初夏のお花畑をお散歩


なだらかな湿原に敷かれた木道に沿って散策を楽しめる。
過ごしやすい気候の7〜8月は、雲上で散策を楽しむのがおすすめです。ラムサール条約に登録された貴重な湿原「弥陀ヶ原」は、木道が整備されている散策スポット。美女平から高原バスで室堂に向かう途中にあります。坂も少ないので、初心者も気軽にトレッキングを楽しめます。初夏にはワタスゲやチングルマなど、可憐な高山植物がたくさん咲き乱れ、自然のお花畑のなかを歩いているかのような感覚に。小さな池や水たまりが点在する風景も幻想的で、非日常のひとときを過ごせますよ。
※2022年2月14日時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により、営業日や営業時間の変更などが想定されます。最新の情報は公式サイトをご覧いただくか、施設などに直接お問い合わせください。